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2007年4月23日 (月)

文楽は芸術だ! その2

文楽を鑑賞して、文楽が他の芸能と違うと思ったところは、

義太夫節を語る太夫さんの芸

義太夫節を弾く三味線弾きさんの芸

人形を動かす人形遣いさんの芸

この三者の芸が一つの芸となって観客に観せることだと思うのです。

歌舞伎や普通のお芝居、映画などでは役者さんの魅力で観客に訴えることができます。

歌舞伎役者の条件として、 一、姿  二、声  三、演技 と聞いていますが、このことは他の分野でも当てはまると思います。

最も判りやすいののは、女優さんで、早い話”絶世の美女”であれば、ただ、立っているだけで成立してしまう。カメラに向かって微笑むだけで良いのです。その人がちょっと演技すれば、周りは拍手喝采で、主演女優賞すら取りかねないのです。

ところが、文楽の芸は、こういったことは、決してありません。

なぜなら、主役はお人形だからです。お客さんが観ているのは人形なのです。その人形に生命を与えるために 太夫が語り、三味線弾きが三味線を弾き、人形遣いが人形を動かすのです。

三者がそれぞれ勝手なことをしたら、人形を動かすことはできません。きっちりとした決まりを守りながら、三者が切磋琢磨して、舞台を造っていくのです。

その昔、NHK教育テレビで放映された「ひらがな盛衰記」四段目 神崎揚屋の段

語り    四世 竹本越路大夫

三味線  鶴沢清治

人形   吉田蓑助

ラスト10分あまり 梅が枝のモノローグ これを観たときは、サーッと鳥肌が立って、これはたしかに”芸術だ!”と感動しました。

もちろん、ここに至るまでの道のりは、たいへんなことだと思いますが・・・・・まあ、大名人にならなくとも、その人、その人の味わいが出せればいいんじゃないかと思うんです。

若者で、芸人になりたいと思っている人

チャンスありますよ!  「文楽」というすばらしい芸能があるのです!

どんな人が向いているか私には判りませんが

人形遣いさんなら、身体が丈夫なら・・・

三味線弾きさんなら、耳がちょっと良ければ・・・

太夫さんは、やはり声帯かなあ・・・

いづれにしろ、長い時間積み重ねて作っていく芸なので、テレビに出ている人みたいに、すぐできる人、カミソリの刃のような切れ味は必要ないと思うのです。なまじ、才気走った人は、途中でいやになってしまうかもしれないし・・・のんびりした人の方が長持ちするかも・・・

やりたい10代の若者がたくさん出てきてほしいですねぇ。

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